婆ちゃんが語るミー物語
2010/11/15
出会いというものは不思議なものと感じます。十何年も前のこと、近 くのノラ猫が子を生んで、どういう訳かうちに連れてきたのが事の始まりです。親猫は赤い子猫を置いてどこかにいなくなりまし た。ミャーミャーなく子猫がふびんで、面倒をみたのが老いた柴犬の鉄五郎でした。猫にはミーと孫が名前をつけました。犬の鉄五郎は、自分のご飯を一緒に食 べさせたり、なめてやったりとてもマメなものでした。子育てをするオス犬の鉄五郎は17才で他界しました。このときはあの子猫は、立派な若者に成長してい ました。鉄五郎のあとに来たのはポメラニアンのムクでした。今度は猫のミーが子犬のムクの守りをしました。ムクの散歩にはミーがいつも付いて歩くのを、近 所の人達は驚き、珍しがりました。ムクは16年の尊い一生を18.4.23に閉じました。ミーは死んだムクをずっと体中をなめてやっていました。それから 気を落としたように、ミーの元気がなくなり18.7.23に死亡しました。ミーは意地っ張りで、90歳の婆ちゃんの私の他の誰にも一切、付かない困った猫でした。私が先にいったら、誰も世話出来る人はいないから、私より先に死んでくれて安心してます。命日がムクもミーも23日と重なってやっぱり不思議を感じています。
狭山市 吉田・H