ノラちゃん 伝えてくれてありがとう

2021/02/06

わが家の愛猫(あいねこ) マロンちゃんを()くしてから丁度(ちょうど)一年になりました。    数々の思い出をいっぱい残して()ってしまったあの子のお(こつ)を、この度、パウダーにして、いつもマロンがねていた 日当たりの良い場所の窓の外にあるキンカンの(もと)埋葬(まいそう)てあげて、樹木葬(じゅもくそう)としマロンの木・・・としようと決めました。  甘えん坊で、だっこ大好き、日向(ひなた)ぼっこ大好きな“キジ白”の猫でした。 家の中を自由に動き回り、()のある時間は(ゆか)の上で気持ちよさそうに昼寝(ひるね)? それ以外のときは、マッサージチェアの上がお気に入り場所で そこに良く()ていました。 マロンの親は、片方が(そと)(ねこ)だったようで、そのDNA(ディーエヌエー  )がそうさせたのか よく脱走(だっそう)して私を困らせました。  ほんのチョッとのスキを見て 外に飛び出し、本当に(うれ)しそうに畑を()け回る マロンの姿を見ると、こちらも苦笑(にがわら)いしながらも見とれていました。 18才で()くなるまでに 何度もこんな事がありましたが、(うら)のサッシを少し開けておくと、帰って来ていました。         そうそう、こんな事もありました。 この時も脱走して、畑を思いっ切り()け回っていました。しばらくすると (すご)(いきお)いで家に飛び込んできました。 まっしぐらに 自分の トイレにすっ飛んで行きました! 「あらっ この子ったら外でトイレする事を知らなかったのかしら・・・!?」 (さすがは女の子だ、とママの(しつけ)の立派さに感心しました)                       そして いつまでも忘れられない (きわ)()けはこんな出来事でした。あの子が何才くらいの頃のことだったでしょうか・・・ やはりマロンが脱走してしまいました。 待っても 待っても帰ってきません。 夜になって 主人が仕事から戻っても、マロンの姿はありません。 事情を知った主人が「探しに行こう!」と言ってくれました。一緒に、まさかこんな所までは?? と思える所まで懐中(かいちゅう)電灯(でんとう)を頼りに探し回りました。 街灯(がいとう)(あかり)りで照らされたきれいな「ゴミ収集所」があり、そこに ノラ猫が一匹いました。 これ(ほど) 探しても見つからないマロン・・・。 私は(わら)にもすがる思いで、そのノラさんに「(うち)のマロンを探しているの! もし 会ったらママが心配しているから帰るように伝えてね」ってお願いしました。       そしたら な なんと その翌日(よくじつ)、マロンが帰ってきました。  私は、あのノラさんが(つた)えてくれたものと思っております。         でも 他人(ひと)にこんな事を話したら、きっと・・・・・・               恐らく(あたま)(うたが)われそうで、いままで誰にも話せませんでした。       しかし この(ごろ)、 一人でも共感してくれる人がいれば(うれし)い・・・ また、誰か同じような経験(けいけん)をお持ちの方でもいたら、と思い話してみる気になりました。

令和3年1月19日                                  所沢市 マロンちゃんのママ